液晶パネルで自由に充電時間をタイマー設定 GIGAスクール構想対応の充電保管庫 C44i

荒川区立汐入小学校

  • 荒川区立汐入小学校 様
  • 現在、750名の児童が在籍する大規模小学校。「かがやく子 みる きく はなす こたえをさがす」を学校目標とし、「知・徳・体」の調和がとれた児童を教え、育んでいる。普通教室はオープンスペースで、地上5階建ての校舎には、中庭、屋上プール、エレベーターなどの施設もある。特別支援学級併設。
  • 創立 2002年
  • Webサイト:https://www.aen.arakawa.tokyo.jp/SIOIRI-E/

1人1台の専用タブレットを導入し、教育のICT化が本格始動

児童1人にタブレット端末1台を配布する、1人1台制の2期目を迎えた荒川区汐入小学校。新たに充電保管庫としてAVer C44iを導入した。現在、ソーシャルディスタンスを保つため、一人一人の机はできるだけ間隔を空けて座る。教室に置いていたロッカーの位置は移動させるなど、適宜レイアウト変更をしている。AVerの充電保管庫は大きなキャスターで移動しやすく、こうしたレイアウト変更に際しても対応しやすいという。また、ケーブルを数珠つなぎで複数台をひとつの電源で充電できるため、悩ましい電源の確保に煩わされずに済む特長もある。タブレットは臨時休校に備え、児童が持ち帰ることを推奨しているため、アダプタ着脱のしやすさは今後の課題だ。

荒川区が取り組む、教育ICT化

12014年から40人学級で、1人1台の利用開始

荒川区では都内初となる、平成26年度から1人1台のタブレット端末を児童に配備する取り組みをスタート。授業で使う児童数40人分は確実に確保した。

2GIGAスクール構想で、2020年から全員に配備

荒川区は文部科学省が進める「GIGAスクール構想」により、1人に1台を配布する完全1人1台制に移行。タブレット端末を授業に活用した本格的な教育を開始した。

32期目にはAVerの充電保管庫導入

利用していたタブレット端末の更新時期にあたるため、時期を同じくして充電保管庫も新しいものに変更。AVer C44iを導入する。

2期目で導入されたAVer C44iの使用感

前後の扉でタブレット端末の取り出しがラク
片開きで出し入れしにくかった前機に比べ、前後の扉で格納したタブレット端末の出し入れが容易になった。授業の前後に児童が出し入れするため列を作るが、両開きだと2方向から並べて準備と片付けの時間が短縮できた。
タイマーは本体内蔵、プラブが抜け落ちる心配無し
以前は保管庫の上に載せたり、床置きしていた別付けのタイマーや充電コード。床にあるといつの間にか踏んでしまって設定が変わっていたり、配線でごちゃついてプラグが抜けてしまったりといったトラブルも。AVer C44iは内蔵タイマーなのでその心配が無用。夜間に充電設定をし、通電したら自動的に切れるような運用ができる。
配線に悩むことなく、保管場所を柔軟に移動できる
保管庫同士、コードを数珠繋ぎにして充電できるので床が配線タップだらけにならずにすっきりしている。キャスターが大きいので移動しやすく、ストッパーもかけやすい。また、移動時の取っ手や電源コードを巻き取る部分が付いているのも便利である。

汐入小学校におけるタブレットを活用した授業の模様

文部科学省では「すぐにでも、どの教科でも、誰でも使えるICT」「1人1台を活用して、教科の学びを深める。教科の学びの本質に迫る」を揚げ、ICTを学びに取り入れた授業を目指す。汐入小学校では、授業に紙とタブレットの両方を柔軟に使い分けながら教育の充実を図っている。

教室でタブレット端末をより活用しやすくするため、学校でタブレットバックを用意。机の上の教科書、ノートと入れ替えて使うなどの工夫も行っている。

タブレット端末には区の予算でオンライン学習ソフトを導入してもらい、休んでいる児童の宿題にも活用。夏休みの定番の宿題であるドリルも、一部このソフトを利用している。将来的には紙のドリルは廃止することになるかもしれない。どれくらい勉強が進められたか、その達成率がひと目でわかるため、利便性が高いそうだ。夏休みなどに取り組むドリルのマル付けは各家庭でやっているため、校長は「そうしたご家族の負担も軽減できるのでは」と話す。

さらに令和2年からプログラミング教育が必修化された。同校では独自のカリキュラムを作成し、情報活用能力を身に付けさせる教育を実施している。

授業でのタブレット端末利用例
  • 生活科、理科などの観察や校外への見学では、カメラ・ビデオ機能を活用
  • 3~6年生の総合的な学習の時間では、ロボット教材を活用し、プログラミング教育を実施
  • 図書やインターネットを活用して調べ学習を行い、プレゼンテーションソフトでまとめ、発表する。

お客様の声

荒川区立汐入小学校 第6代校長 川上普氏

先進的な取り組みを積極的に行う、荒川区の教育現場

我が校の児童は、皆が切磋琢磨しながら成長しているのが特徴です。文部科学省が掲げるGIGAスクール構想の実現に向けて、荒川区の研究指定を受け、情報教育の研究を進めています。現在、文部科学省では手を上げた自治体に学習者用デジタル教科書を提供しています。デジタルのほうがよいのか、紙の良さを残したほうがよいのか、課題や検討すべき点はありますが、どちらの良さも生かせていけたらと思っています。

また、将来的なスキルを育てていくために、小学校でもワープロソフトやプレゼンテーションソフトといったものを積極的に扱っていくことも大切だと考えています。

今後は将来にむけてプログラミングなどのデジタルの能力を伸ばし、Society5.0を生きる子供たちの情報活用能力を育んでいきたいと思います。

注目していなかった充電保管庫。今、その良さを実感

GIGAスクール構想の1期目に使っていた保管庫には特段不便さなどを感じることはありませんでした。導入にあたり、タブレットの仕様などは熱心に調べましたが、そもそも保管庫には注目していなかったんですね。でも2期目に保管庫が変わると「この製品はいいな」と感じるようになりました。前後についた扉から出し入れができるので、うちのようなオープンスペースの小学校だと密にならず、両方向に児童の待機列を作れるんです。オープンスペースで児童を集めるときには、大きなキャスター付きなので押しやすく、別の場所へと移動もラクです。

ほかにも、タイマーが内蔵なのも便利ですね。それまでコンセントの先に別で付いていたタイマーを、夜中にセットして充電していました。長いコンセントケーブルが床に散乱していると、プラグが抜けていたり、なにかの拍子に踏んで設定が変わるトラブルがありました。

今は臨時休校に備えて、荒川区ではタブレット端末の持ち帰りを推奨しています。今後はいかに充電保管庫からアダプタを着脱しやすくなるかが課題です。児童の荷物負担を考えれば、アダプタを家庭用に1台別途配布をするのが理想でしょう。できればタブレット自体は持ち帰らなくてよい体制にしたいですね。家にある機材を使い、ネットワークを経由して学習ソフトにアクセスできるようになれば、タブレット自体が家と学校を行ったり来たりしなくて済みます。そうした整備も今後の課題ですね。

荒川区立汐入小学校における充電保管庫の活用法

1オープンスペースに充電保管庫を設置

汐入小学校は、いわゆるオープンスペースの学校。中央部のフロアは学年ごとに多目的に利用できる。 主に充電保管庫はここに設置され、柱についているコンセントから電源を取って保管庫同士を数珠つなぎにして充電を実施。大きめのキャスターが付いているので移動しやすく、オープンスペースを使う際には端に移動するのも容易にできる。

2天板にクラス名や端末番号を記載

1人1台端末の導入により、汐入小学校では1年生で使った端末をそのまま同じ児童が2年生でも使用を継続することにした。6年生が卒業すると、今度は使っていた端末を1年生が使用していく持ち上がり制で運用していく方針だという。児童は付与されたIDでログインすることで、どの端末でも同じように使用できるが、毎回同じ端末を使うことでスムーズに授業に入れるようになった。 機器の管理を容易にするため、マスキングテープを使い収納・充電している端末を管理している。

3前後から出し入れできる扉

オープンスペースに置かれているため、両開きの前と後ろから開く扉の双方に児童が待機列を作って、密にならずに端末の出し入れができる。これにより、出し入れに要する時間が短くなって授業の準備と後片付けがスムーズになった。

AVer C44iとは

60分に一度タップ毎の必要充電総量をスキャン。最も効率的な時間配分を計算して充電を行う充電保管庫です。 仕切板は上部に溝とWクリップでコードがスッキリと固定できる新設計を採用。 前後に扉があることで、出し入れをする際の混雑を回避。270度開閉の扉で衝突しない安全設計の充電保管庫です。 メディカルグレードの大きなキャスターで移動も滑らか。少しの段差も安全に移動が可能で、引き戸のレールを傷めず簡単に乗り越えることができます。

製品ページ:https://jp.presentation.aver.com/model/c44i